どうも、みう太です(ΦωΦ)
Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)と言えば『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』や『スプラトゥーン2』などを筆頭に、テレビの大画面で楽しみたいゲームが注目されがちですが、ポータブルモードであるからこそより楽しめるゲームも数多く存在します。
特に分かりやすいのがリズムに合わせてアイコンを叩く、いわゆる『音ゲー』に分類されるもので、これらはスマートフォンから移植されたタイトルが多いのもあり、ニンテンドースイッチの画面を直接タップする事でより快適に遊べるゲームが多数を占めています。
私も空いた時間にちょこちょこと遊んでいます(ΦωΦ)
※この記事は2018年2月に投稿した記事を再構築したものです
スイッチで遊べる4つの音ゲー
ニンテンドースイッチが発売されてから2年が経過し、発売当初は懸念されていたタイトル数の不足も今や解消されました。
特にインディーゲームを中心に様々なジャンルのゲームがリリースされていて、音ゲーの種類も数多く発売されています。
中でも台湾メーカー『rayark』の開発した『DEEMO』と『VOEZ』、ファンタジーな世界観で描かれる『Lanota』、そして2019年3月28日に発売されたばかりの『陽春白雪』などは特に注目を集めており、これから音ゲーをやってみようという方もタイトルは聞いた事があるかもしれません。
しかし、これらの音ゲーは似ているようで細かなゲームシステムや、収録されている楽曲のジャンル、難易度などに違いがあるので、どのゲームが自分に合っているかは意外と難しいところです。
そこで今回は『DEEMO』と『VOEZ』、そして『Lanota』、『陽春白雪』それぞれの特徴を挙げながら、どのタイトルが初心者にもオススメなのか紹介しようと思います!
ピアノの旋律を奏でるDEEMO
『DEEMO』は2017年9月21日に配信を開始したリズムゲームで、城に住んでいた真っ黒で長身の謎の生物『Deemo』と、そこに突然空から落ちてきた少女『アリス』、そしてアリスにそっくりな『仮面の少女』の3人の関りを描いた、ファンタジーで少し切ないストーリーが高い人気を博しています。
当初はダウンロード専用ゲームでしたが、後にパッケージ版も発売されていますので、少々割高にはなりますが、ケースやゲームカードが欲しい方はそちらも調べてみると良いかもしれません。
シンプルで初心者でも遊びやすいゲームデザイン
『DEEMO』の操作はとてもシンプルで、画面の奥から流れてくるノート(アイコン)が下のラインに重なったら、タイミングよく画面をタップするだけです。
時には同時押しや、ノートに合わせて指をスライドさせる事もありますが、それ以外に難しい操作は必要ないので、音ゲーの初心者にも非常に遊びやすい設計になっています。
また、DEEMOは1つ1つのノートが比較的横に広く、おおよその場所がタップ出来ていれば『押し損ねる』という事がほとんどありませんし、スライドに関してもそこまで精密に指を動かさなくても成功判定になります。
難易度は楽曲によってまちまちですが、すべての曲に『Easy』『Normal』『Hard』の難易度選択が用意されており、一部の曲には更に難しい『Extra』も存在するので、自分のプレイスキルに合わせて初心者から上級者まで楽しむ事が出来ます。
収録曲多数、ただしジャンルはやや偏り?
DEEMOは発売からアップデートを何度も繰り返しており、その度に無料で楽曲が少しずつ追加されています。
その為、発売当初は200曲強ほどだった楽曲数も今では271曲まで増えており、一度ゲームを購入すれば追加費用なしですべて自由に遊べるようになるだけでなく、今後更にアップデートで曲が追加される可能性もあります。
『DEEMO』はピアノの旋律をモチーフにしたゲームなので、収録されているほぼすべての楽曲にはピアノの音色が含まれており、どちらかと言えばクラシックのような美しい曲が多いかもしれません。
しかし、決してピアノがメインの楽曲しか収録されていない訳ではなく、ロックやジャズ、中にはボーカルの付いた曲も数多く収録されているので、ジャンルの偏りは多少あるかもしれませんが、幅はかなり広いのではないかと思います。
ただし、本作は『Deemoとアリスの関係』というストーリーが重視されており、物語を進める事で少しずつ楽曲が解放されている作りになっています。
楽曲の解放されるペースが早いので『もう遊ぶ曲がない』という事態にはならないと思いますが、最初は基本的な楽曲しか遊べない点には注意が必要です。
因みに、現段階では20曲しか対応していませんが、ニンテンドーラボの『ピアノToy-Con』で遊べる楽曲もアップデートで追加されているので、もしニンテンドーラボを持っている方はより楽しめるかもしれません。
初心者オススメ度:★★★★★
楽曲オススメ度 :★★★★★
やり込み度 :★★★★☆
バラエティに富んだ曲を遊べるVOEZ
同じく『rayark』が開発した『VOEZ』はニンテンドースイッチと同日の2017年3月3日に配信されており、こちらもダウンロード版だけでなくパッケージ版が販売されています。
台湾の宜蘭(ぎらん)がモチーフになった『蘭空町』を舞台に、男女6人の高校生バンドの成長がストーリーで描かれていますが、ストーリーに関してはDEEMOと比べると比較的あっさりしていて、物語よりも純粋なゲームプレイに焦点が置かれています。
操作はシンプル、極めるにはストイック
『VOEZ』も『DEEMO』と同じように画面の上から流れてくるノーツをタイミングよくタップするのですが、DEEMOがシックなイメージなのに対して、VOEZはカラフルでポップなイメージが強く出ています。
DEEMOと大きく異なる点はノーツの落ちてくるレーンが曲に合わせて動く事で、それに合わせてこちらもタップする場所を変えなくてはいけません。
特に難しいのはスライドのノーツで、動くレーンに合わせてこちらも指をスライドする必要があるのですが、VOEZはDEEMOに比べて横の判定が厳しい楽曲が多く、タイミングは合っているのに押し損ねて失敗扱いに…、という事も注意しなければ頻発してしまいます。
難易度は『Easy』『Normal』『Special』の3段階があり、初心者でもEasy~Normalなら手軽に遊べますが、Specialでクリアするのであれば相応の練習とやり込みが必要になります。
体感的にはDEEMOより難易度が高く思えますが、とはいえ基本的な操作方法については初心者にも遊びやすいですし、難しさのある分アーケードゲームのようにやり込める楽しさもあるので、自分の上達ぶりが実感できる面白さがあります。
楽曲はバラエティ豊かで順次追加中
VOEZの収録曲はDEEMOより少ないですが、発売後も継続的なアップデートで楽曲を増やし続け、現在は200の大台を超えて201曲が収録されています。
楽曲のジャンルもロックやバラード、テクノ、ボーカル曲など幅広く、中にはスマホ版には収録されていないニンテンドースイッチ限定の曲も用意されているので、それだけで人によっては遊んでみる価値があるかもしれません。
また、最初はチュートリアル代わりの1曲しか遊べませんが、チュートリアルを終えるとすべての楽曲が一気にアンロックされ、あとは自由に好きな曲を好きなだけ遊べるようになります。
一気に200もの楽曲が解放されるので、逆に選択肢が多すぎて戸惑うかもしれませんが、難易度の順番にソートをする事も出来るので、最初は簡単な難易度から好みの楽曲を見つけて遊んでみると、自然にレベルアップも出来ると思います。
ストーリーに関しては、特定の条件を満たすとノベル調のテキストとイベントスチルが見れる…という感じなので、とにかく音ゲーで遊びたい!という方はストーリーを一切無視して遊び続ける事も可能です。
初心者オススメ度:★★★★☆
楽曲オススメ度 :★★★★★
やり込み度 :★★★★★
リング状のレーンが独特な『Lanota』
『Lanota』は絵本の世界をモチーフに作られた音楽ゲームで、こちらも台湾のクリエイターによって生まれたタイトルですが、DEEMOやVOEZとはまた違ったチームがゲームの開発に携わっています。
DEEMOは現実的な世界と少しリンクしたファンタジーな物語でしたが、LanotaはそれこそRPGのような、完全に異世界のファンタジーな世界観が特徴的です。
元々リリースされていたスマートフォン版では『ノタリウム』という宝石を集めてストーリーを進めるのですが、ニンテンドースイッチ版は仕様が変わっていて、ストーリーを進めなくても条件を満たせば楽曲をアンロックする事ができるようになっています。
独特な円形のレーンには慣れが必要
DEEMOやVOEZは、画面の上部から流れてくるノート(ノーツ)と、画面下のレーンが重なったタイミングで画面をタップするシステムでした。
Lanotaもノーツとレーンが重なった時に画面をタップすれば良いのですが、レーンが他では類を見ない円形になっていて、ノーツもレーンに向かって中心部から放射状に流れてくるので、画面の下部だけでなく左右や上部もタップをする事があります。
このリング状のレーンが慣れていないとなかなか難しくて、画面の下ばかりを見ていると上に流れていくノーツを見逃してしまったり、指をスライドさせるノーツと相まって混乱してしまう事も少なくありません。
特に難しいのが『同時押し』のノーツで、DEEMOやVOEZのようにレーンが下に固定されていれば同時押しもタイミングが計りやすいのですが、Lanotaでは『右下と左下』や『左上と右下』のような同時押しのノーツも流れてくるので、画面全体に目を光らせておく必要があります。
しかしこのシステムに慣れて複雑な指さばきもできるようになってくると、Lanota特有の画面いっぱいを使ってリズムを刻む感覚が味わえるので、やり込んだ時の楽しさは随一かもしれません。
ファンタジー感の溢れる楽曲
ニンテンドースイッチ版のLanotaには全73曲が収録されていて、DEEMOやVOEZと比べると総楽曲数は半分以下ですが、価格も1,500円とお手軽なのでボリュームとしては十分だと思います。
ニンテンドースイッチ版にしか収録されていない楽曲もわずかながらありますが、代わりに収録曲追加のアップデートは今のところ1度もされておらず、スマートフォン版でなければ遊べない楽曲も多くある点には注意です。
収録されている楽曲は世界観に合わせたファンタジーなものが多く、ロックやポップといったジャンルだけでなく、民族的な楽器を用いた独特な曲も含まれており、また日本語で歌われるボーカル付きの楽曲も比較的多いので、日本ユーザーとの親和性はかなり高いと思います。
DEEMOではピアノがモチーフになっていたので、実在するクラシックや綺麗な旋律の曲が多く収録されていましたが、Lanotaは全体的にノリの良い曲が集まっていて、総収録曲数は確かに他のタイトルより少ないですが、お気に入りの楽曲は意外と多く見つかるかもしれません。
スマートフォン版では楽曲の選択画面がRPGのマップのようだったり、より絵本を意識したファンタジーな雰囲気が強くなっていますが、ニンテンドースイッチ版はリストから遊びたい楽曲を選択する形式なので、よりアーケードのスタイルに近しいゲームデザインになっています。
初心者オススメ度:★★★☆☆
楽曲オススメ度 :★★★★★
やり込み度 :★★★★☆
漢詩を音楽に取り込んだ『陽春白雪』
これまで紹介した音楽ゲームと比べると、タイトルからして独特な雰囲気を持っている『陽春白雪』ですが、『陽春白雪』とは中国で『最も高尚な歌』の事を指していて、優れた人の言葉は凡人に理解しがたい事を『陽春白雪の曲に和する者少なし』とも言うそうです。
ゲームの中身も、そのタイトルの通り古代中国の『漢詩』を取り入れた斬新なコンセプトで、実際に中国古典文学の入門編として開発されていました。
DEEMO、VOEZ、Lanotaの3タイトルはいずれも『フライハイワークス』から販売されていますが、陽春白雪は『賈船』から販売されており、また違ったテイストの音ゲーに仕上がっています。
画面に映るアイコンと漢詩
これまでのタイトルはノーツとラインが重なったタイミングで画面をタップするゲームでしたが、陽春白雪はシステムから根本的に違って、まず画面上に丸いアイコンが次々と現れます。
次にそのアイコンを囲むように大きな円が表示され、少しずつ収縮してくるので、円とアイコンが重なったタイミングで画面をタップすれば成功判定になります。
…文字での説明が難しいので、PVなどを見た方が手っ取り早いかと思います…(ΦωΦ)
こちらはLanota以上に画面全体を使いますが、体感的に判定は優し目で、多少アイコンから指やタイミングがずれていても成功の判定にしてもらえます。
アイコンにはその曲の歌詞が文字で書かれていて、漢詩だと日本人にはどういう意味なのかなかなか分かりませんが、学習も視野に入れたゲームなので、少しでも知識があるとより楽しめるかもしれません。
物語の主人公となるのはミュージシャンを目指して上京した台湾の少年『春』と、公園で春と出会った歌が好きな『陽』の2人が中心ですが、この2人は何故か唐時代の実在した詩人『李白』や『杜甫』と夢の中で通じ合い、歴史的な逸話を交えながらストーリーが展開していきます。
古き良きを交えた独特な音楽
紹介している通り『漢詩』がベースになっているので、収録されている楽曲もどこか詩的で、現代風にアレンジされているとはいえ厳かな雰囲気を持った曲が多く収録されています。
曲のタイトルも『玉楼春』や『公孫大娘を覚えている』、『木蘭』など漢詩がモチーフになっていて、音楽だけでなく文学が好きな人にもオススメできそうです。
また、収録されている楽曲は基本的にすべてボーカルが含まれていますが、大半の歌詞にも実際の漢詩が用いられているので、この独特な雰囲気にハマる人にはめっぽうハマるのではないかと思います。
一方で当然ではありますが、日本語で歌われている楽曲は数えるほどしかなく、全体的に静かなテンポの曲の方が多いので、『ノリノリで音楽を楽しみたい』という方にはあまり向いていないかもしれません。
収録されている総楽曲数も57曲で、これまで紹介した別タイトルよりも残念ながらやや少ない上に、ストーリーを進めなければ楽曲もアンロックされないので、この雰囲気やコンセプトが自分に合っているかが購入の決め手になると思います。
初心者オススメ度:★★★★☆
楽曲オススメ度 :★★★☆☆
やり込み度 :★★★☆☆
それぞれの特色に合わせて選ぶと良いかも
ひとまず私が購入している4タイトルを紹介してみましたが、『DEEMO』と『VOEZ』はこれから音ゲーを始めてみる初心者から、高難易度の楽曲を極めたい上級者まで幅広いユーザーが楽しめると思います。
一方で『Lanota』はファンタジーな世界観、『陽春白雪』は漢詩を組み合わせた厳かな雰囲気が特徴になっているので、自分の感性にピッタリハマればより印象深い作品になるかもしれません。
個人的には『DEEMO』が特に好みですが、すべての楽曲がすぐに遊べるのは『VOEZ』だけなので、とにかく音ゲーを好きなだけ遊んでみたいという方はVOEZから始めてみるのもオススメです。
…が!身も蓋もない事を言ってしまえば、是非ゆくゆくは複数のタイトルをプレイしてみて欲しいと思います。
というのも、同じ楽曲でありながら複数のタイトルに収録されている楽曲があり、例えば『Saika』という曲はDEEMOとVOEZでそれぞれ違うアレンジが収録されていたり、『Milk』という曲はVOEZにもLanotaにも収録されているので、比べながら遊ぶのもなかなか面白い楽しみ方です。
今後アップデートで楽曲が追加される可能性もあるので、気になる方はぜひ1度調べてみてくださいね。