どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2017年3月3日に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ですが、まさかの100年前の様子を描いた『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が先日まさかの発表となり、無双好きな私としては今からは発売を待ち遠しく思っています。
リンクにゼルダ、4人の英傑に加えて若かりし頃のインパまで参戦が決定し、他にどのようなキャラクターが登場するのか…、続報も気になるところです。
※この記事は2017年8月13日に投稿した記事を再構築したものです。
翻訳の違い?日本と海外でガノンの存在意義が違う
そんな『ゼルダ無双 厄災の黙示録』ですが、ブレス オブ ザ ワイルドはリンクや4人の英傑が厄災ガノンに敗れた世界を描いているので、厄災の黙示録もバッドエンド確定のストーリーではないか?といわれています。
その一方で『無双といえばIFストーリー』と考える人も多く、やり方によってはガノンを打ち倒すハッピーエンドも用意されていてほしい…という意見も少なくないようです。
確かに『ウツシエ』の機能しか解放されていなかったハズのシーカーストーンでリモコンバクダンやビタロックが使われていたり、シーカータワーが反応して起動していたり…、すでにIFらしき描かれ方もされているので、可能性は捨てきれないかもしれません。
しかし、そんな『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のIFの可能性が、実は日本版と海外版のテキストの違いにも隠れているのではないか…という噂もあるようです。
日本のガノンは『復活を諦めていない』?
ゼルダの伝説シリーズのラスボスといえばいわずと知れた『ガノン』であり、ブレス オブ ザ ワイルドにおいても『魔獣ガノン』がラスボスを務めています。
ゼルダから託された光の矢を馬に乗ってガノンに撃つそのシチュエーションは、まさに最終決戦にふさわしい演出でした。
そんな『魔獣ガノン』と戦う時にゼルダが少しだけ解説してくれるのですが、日本語版では『復活を諦めない妄念から暴走した姿…。』と言われていて、何度滅ぼされてもハイラルを手に入れようと蘇るガノンの執念深さが語られています。
しかし英語版では『He has given up on reincarnation and assumed his pure, enraged form.』と説明され、これを和訳すると『ガノンは生まれ変わりを諦め、純粋な怒りの姿になりました。』という意味になり、日本語版とは違ってガノンは復活を諦めているような言い回しになっています。
今作のガノンはもはや自我がなく破壊を繰り返すだけの存在になっていますが、英語版の方がより純粋な負の感情の塊…とも取れるかもしれません。
この翻訳の違いはエンディングの捉え方を変えてしまうものでもあって、海外版ガノンはすでに復活を諦めているので、魔獣ガノンを消滅させれば『ガノンの転生のサイクルを阻止し、永遠の平和が手に入る』と考えられます。
しかし日本版は『ガノンの諦めない執念が形となった』という意味合いなので、もしかしたら『ガノンが諦めない限り再び蘇る可能性がある』というニュアンスも含まれており、開発が発表されている『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド2(仮)』ではどのように描かれるのか気になるところです。
ゼルダの伝説シリーズは世界中で発売されていますが、ローカライズの関係でどうしても文章に細かな違いが出てくるのは仕方ありません。
しかし、任天堂のローカライズの正確さには以前より定評があり、各国での翻訳の違いなどが少ないことでも知られていました。
この『魔獣ガノン』に対するゼルダのセリフは翻訳の違いによるものなのか、故意によるものなのかは分かりませんが、英語と日本語で『ガノンが復活を諦めた世界線』と『ガノンの復活の可能性がある世界線』の2つの伏線が生まれたのは、今後につながる何かの分岐点…なのかもしれません。
しかし海外版ではガノンの復活を示唆するエンディングも
復活を諦めず厄災となった日本版のガノンですが、最終決戦に勝利するとゼルダは魔獣ガノンをトライフォースに封印し、エンディングで『厄災の脅威は去りましたが、成さねばならないことは残されています。』と語っています。
しかし英語版では『Although Ganon is gone for now, there is still so much more for us to do.』とゼルダがセリフを残すのですが、こちらは和訳すると『ガノンは今のところいなくなったとはいえ、まだやることはたくさんあります。』という意味で、まるでいつかは再びガノンが復活するかのような言い方になっているようです。
英語版のガノンは『復活を諦めた』という前提があるにも関わらず、『とりあえず脅威は去った』のようなニュアンスはちぐはぐな感じもしますし、実際ガノンが復活を諦めているのか諦めていないのか今一つハッキリしません。
もしくは復活を諦めていないのではなく、封印してもいずれはそれを解いてしまうほどの強い怒りがガノンに秘められている…ということなのかもしれません。
現在開発中とされる『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編では、出展映像にガノンドロフと思しき人物のミイラが映されていて、今度は人型のガノンと戦うのではないか…?という予想もされています。
しかし、過去作でもガノンドロフが復活する展開はお馴染みでしたが、ブレス オブ ザ ワイルドの続編は前作からせいぜい数年しか時間が進んでいないと思いますので、そんな短い期間でガノンが復活するのかはちょっと疑問です。
どちらにせよガノンが後の時代で復活する可能性があるのであれば、今回は再び蘇ったガノンを討伐する…というシナリオではなく、トライフォースに封印したガノンを確実に仕留める…という流れになるのかもしれません。
ブレワイから更に後の世界ではどのようになる?
ゼルダの伝説シリーズはそれぞれ舞台が違いますが、長い目で見ればすべての作品がつながっていて、ブレス オブ ザ ワイルドにも『時のオカリナ』時代の名残がいくつも見られます。
また、ハイラルの歴史は途中で枝分かれしていて、時のオカリナでリンクが敗北すると『神々のトライフォース』へ、リンクが勝利すると『トワイライトプリンセス』や『風のタクト』へと分岐し、それぞれガノンとも違った因縁が描かれています。
プレイヤーからすれば時のオカリナでガノンを倒しているので、『勇者が敗北したルート』というのもピンとこないかもしれませんが…、ある意味でそれもIFストーリーといえるかもしれません。
ブレス オブ ザ ワイルドは翻訳のちょっとした祖語なのか、それとも任天堂が故意に差をつけたのかは分かりませんが、結果的に『復活を諦めないガノン』と『復活を諦めたガノン』の2つのシチュエーションが共存していることになります。
もしもブレス オブ ザ ワイルドから更に後の時代を描いた新作が開発になったとき、ここで『ガノン復活ルート』と『ガノン消滅ルート』の分岐点にもなり得ますし、それぞれ違った展開の作品が作られていく可能性もありそうです。
ガノンを倒した上での『IF』ストーリー
時のオカリナはガノンを倒したか倒せなかったかで歴史が分岐していましたが、ブレス オブ ザ ワイルドはガノンを倒した上で今後どうなるか…という分岐がありそう、というお話でした。
むしろ『ありそう』というよりは『あったら面白そう』という方が正しいのですが…、この微妙な翻訳の違いはとても興味深いところです。
続編で厄災ガノン再び…ということにはなるかは分かりませんが、あのゲルド族らしきミイラが本当にガノンドロフだとしたら、ここでガノンが2度と復活しないようにとどめを刺せるのか…、はたまたやはり封印を施すだけでいつか復活してしまう未来があるのか…、そこにも注目したいと思います。