どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
かの『スーパーマリオブラザーズ』が35周年を迎えて、はや数ヶ月が経過しましたが…、最新のタイトルのみならず、ファミコンやスーパーファミコンの頃のゲームを今遊んでも面白いのがマリオのすごいところです。
加えてそれだけ昔に発売されたゲームにも関わらず、未だにタイムアタックの走り方、残機やショートカットに関する裏技などなど…、新しい発見がいくつも見つかるのがマリオシリーズの人気の秘密…なのかもしれません。
ゲームウォッチ版マリオにもある『-1面』『256W』
そんな『スーパーマリオブラザーズ』ですが、今でも語り継がれるほど高い完成度のゲームでありながら、一方でとあるバグを利用して隠されたステージに行く裏技があり、当時から『-1面』『256W』『アンダーカバー』など様々な名前が付けられています。
バグ技はファミコンのソフトや本体に悪影響を与えかねないので褒められたものではないのですが…、それでもインターネットのない当時で『隠しステージ』というのは大きな話題性があり、様々なゲーム雑誌などで取り上げられることもしばしばありました。
また、近年リリースされた『ニンテンドークラシックミニ版』や『ニンテンドースイッチオンライン版』ではデータは残っているもののアクセスする方法がなく、基本的にファミコン実機でなければ体験できない貴重なバグでもあります。
ゲームウォッチ版のマリオ1でも-1面に行けるやん。さすが立派やな任天堂 pic.twitter.com/LzClfiMYKV
— のらねこ! (@ragemax) November 13, 2020
しかし、2020年11月13日に発売された『ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ』ではこのバグまでしっかりと再現されているそうなので、今回は『-1面』『256W』『アンダーカバー』について詳しく調べてみようと思います!
予期しない『ノイズ』から生まれた256の裏ステージ
この『256W』や『-1面』と呼ばれるステージはバグから生まれたものですが、普通にプレイしているだけではその原因を突き止めることはできず、子供たちの間で『幻のワールド9がある』という噂だけが広まっていました。
ワールド9の存在は様々なゲーム情報誌でも取り上げられ、本編では遊べないような風変りなステージがいくつも紹介されたことから、非常に多くの人が興味を持っていたようです。
最終的には正規の8ワールドを含むと、全部で256種類ものステージが出現する可能性があることから『256W』や『アンダーカバー』という呼び名も付き、どうすれば再現できるのかを知りたがる方が続出しました。
256Wを出現させるにはファミコンのカセットを何度も抜き差ししたり、本来は予期しない動作を行うことで出現する可能性があるのですが、それによってファミコンに大きな負荷がかかり、『ファミコンが壊れた』という問い合わせも少なくなかったといわれています。
特に有名なのはファミコンソフト『テニス』を使ったやり方で、まず起動中の『スーパーマリオブラザーズ』のカセットを電源を切らずにそのまま抜き、そこに『テニス』のカセットを差し込んだら少しプレイ、再びスーパーマリオブラザーズのカセットに差し直すと、通常とは違った256Wのステージを遊べるようになります。
他にもファミコンの周辺機器である『ファミリーベーシック』に、ワールドを選択するプログラムを入力してからスーパーマリオブラザーズのカセットを差すことでも256Wの再現が可能で、こちらは自分の遊びたいステージを自分で指定できる利点があります。
開発者である宮本茂さんのインタビューによると、原因は『ノイズ』だと発表されており、同時に正常な動作ではないためファミコンを壊してしまう可能性があると警告もされています。
唯一安全に冒険できる無限ループの『-1面』
ファミコン本体やカセットの故障の原因となる『256W』ですが、ソフトの抜き差しなどをせず、唯一通常の裏技で行ける特殊なステージが『-1面』と呼ばれています。
これはプログラム的には『ワールド36のエリア1』が指定されているのですが、画面上では『36』の数字が空白のスペースに置き換えられていて表示されないので、ユーザーからは『-1面』『マイナス面』などと呼ばれています。
これはファミコンの実機だけでなく、2020年に発売されたゲーム&ウォッチ版や、ニンテンドースイッチオンラインのスーパーマリオブラザーズでも再現できるようです。
-1面に行くにはワールド1-2のコース終盤、地上へ続くドカンの上のブロックを右端だけ残して壊し、残ったブロックの横から体当たりを繰り返すといつしかマリオが壁にめり込んで、そのままワープゾーンの『WELCOME TO WARP ZONE!』が表示される前に左のドカンに入れば成功です。
-1面は7-2とまったく同じ構成で通常の水中ステージに見えますが…、最後のドカンに入るとスタート地点に戻されてしまう無限ループになっていて、実質的にクリアすることは不可能です。
また、ループはしますがタイムがリセットされないので、クリアできないまま敵にぶつかってミスをするか、タイムオーバーになるまでステージを遊び続けるしかなく、特に特殊な地形や敵キャラクターもいないので、256Wのようなバグの要素を期待していた人からすると…面白みはあまりないかもしれません。
スーパーマリオブラザーズはファミコンディスクシステム版も発売されていて、ゲームの基本的な内容はファミコン版と同じなのですが、この-1面のステージ構成だけはファミコン版と異なっています。
ディスク版の-1面はループではなく、1-3と同じ構成の水中ステージから始まり、クリアすると吊り橋ステージの-2面、更にクリアすると地下ステージの-3面に繋がり、-3面をクリアするとタイトル画面に戻されステージセレクトが可能になります。
他にもアーケードで稼働していた『VSスーパーマリオブラザーズ』などの派生作品では-1面のデータはあるものの、地下ステージの地上へ続くドカンの上のブロックを削除するなど、これまでの方法で-1面に行けないよう対策が施されています。
バグをオマージュして作られた続編への追加要素
本来はただのバグでしかない『256W』や『-1面』ですが、後の作品ではこれらのステージをオマージュしたステージや要素が存在しています。
例えば1986年に発売された『スーパーマリオブラザーズ2』では、本来は水中にいるはずのゲッソーがアスレチックステージである8-1に出現し、前作のバグステージから逆輸入される形で空中ゲッソーが登場しました。
その後しばらくは空中ゲッソーの出番も多くありませんでしたが、ここ数年で『スーパーマリオメーカー』や『スーパーマリオ35』などでも頻繁に見かけるようになり、予期しないバグから生まれたキャラクターがこうやって様々な場面で活躍しているのは少し感慨深い…?かもしれません。
また、スーパーマリオブラザーズ2ではワープゾーンを使わずに最後までクリアすると『256W』を意識した『ワールド9』に挑戦できて、このワールド9では海に水没したような地上ステージがあったり、ゴールフラッグの直前にクッパが出現したりなど…、通常ではありえないまるでバグったかのような雰囲気のステージを楽しめます。
スーパーマリオブラザーズ2はシリーズの中でも難しいことで知られていますが、ワープゾーンの使用が禁止なだけであり、ミスやコンテニューは何回してもワールド9に行けるので、練習さえ繰り返せれば誰でも行くことは可能だと思います。
ただし、ワールド9はゲームオーバーになるまで9-1~9-4を繰り返す作りになっていますが、8-4をクリアした時点で残り人数がスコアに換算されてしまうので、残機は1の状態からスタートする点には注意が必要です。
推奨はできないけど子供のロマンだったバグステージ
というわけで今回はゲーム&ウォッチ版『スーパーマリオブラザーズ』にも-1面があるというツイートを見かけて、256Wやアンダーカバーなど含めて調べてみました。
私も当時は噂だけで実際にプレイしたことはなかったのですが…、-1面に限っては現代でも遊べそうで、機会があればちょっと遊んでみたい…と思う今日この頃です。
ファミコンのノイズが原因の256Wは、さすがに再現するにはリスクが高くてオススメできるものではありませんが…、マリオに限らず小さな子供にとってバグは一種のロマンのようなもので、自分でもマネしたいと考えた人は少なくなかったと思います。
今では自由にステージを作れる『スーパーマリオメーカー』を多くの人が遊んでいますが、当時のバグステージを意識してコースを作り遊んでいる人もいるのかもしれません。
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