どうもみう太です(ΦωΦ)
任天堂の公式配信番組、『ニャニャニャ!ネコマリオタイム』ってみなさんはご覧になっていますか?
私はたまーにしか見ていなかったのですが、2018年3月27日に公開された第111回の動画を再生してみたら、すでに配信されているインディーゲーム『Battle Chef Brigade(バトルシェフ ブリゲード)』が取り上げられていました。
ゲーム自体は配信から結構経っているのですが、このゲームは私も配信日に購入して楽しんでいたので、これを機にレビュー記事を書いてみようと思います!
レビュー記事も久しぶりな気が…(ΦωΦ)
パズルとアクションの融合が楽しい
まず『バトルシェフ』がどんなゲームかと言うと、主人公である料理人の『ミナ』は、栄誉ある『バトルシェフ』の一員になるためにブリゲードに赴き、他の料理人と切磋琢磨しながら大会トーナメントの優勝を目指す…というストーリーになっています。
(日本語版のトレーラーが見つからねぇ…)
目的は『料理』なのですが、その為に必要となる食材も自分で調達するのが『バトルシェフ』の心得であって、キッチンでのバトルは『狩り』と『調理』の両方をこなす必要があります。
定められた制限時間の中で、どれだけの魔物を狩って食材にするか、どれだけの時間があれば十分な調理が出来るか…、純粋なゲームのテクニックだけでなく、全体の時間配分が何よりも重要になってきます。
また、それぞれのバトルにはお題となる食材が指定されていて、その魔物を狩って食材を使わなければ減点の対象にもなるので、目的をしっかりとして行動するのも大切ですね。
狩りのアクションは本当に楽しい
バトルではまず食材を確保する為に『狩り』をしますが、これは完全に2Dの横スクロールアクションゲームです。
フィールドに点在する魔物を攻撃して倒して、飛び出た食材を拾い集めていくのですが、ミナのカバンには限りがあるので、持ちきれなくなる前にキッチンに戻って棚に置いてくる必要があります。
端から倒していこうとすると何回も往復する事になり、制限時間が足りなくなってしまう事もあるので、まずはお題になっている魔物を狩りに行くのか、倒しやすい敵をたくさん倒すのか、大型の魔物を倒して質の良い材料を手に入れるのか…、勝負の内容に合わせた狩りが重要になります。
ミナのアクションはかなり豊富で、Yボタンを軽く連打するだけで連続攻撃が出ますし、↓とYでスライディング攻撃、↑とYで切り上げながら空中攻撃などなど…、一般的なアクションゲームと比べても遜色ないほどよく動きます。
また、Xボタンには『魔法』が割り当てられていて、いわゆるMPのような『マナ』を消費する事でナイフを敵に投げつけたり、竜巻を引き起こしたり、敵の背後に瞬間移動したり、通常攻撃と組み合わせれば様々なコンボを繰り出す事が出来ます。
普段アクションゲームを遊ばなくて不安だという人も、ゲームの序盤ではしっかりとチュートリアルが用意されていますし、『絶対に倒さなくてはいけない』という敵はほとんどいないので、苦手な魔物は無視をして他の魔物で食材を集める…なんて事も出来ますから、初心者にも安心な設計になっています。
敵の種類もかなり豊富で、植物が変異したような小さな魔物から、かなり体力の多い牛のような魔物、果てには強力な火炎攻撃を繰り出してくるドラゴンなどもおり、腕に自信のあるプレイヤーは大型の魔物を倒して質の良い食材を集めると良いかもしれません。
ただし、あまり時間をかけ過ぎると調理に回す時間が無くなってしまうので…、そこはケースバイケースで狙う魔物を選ぶ必要があると思います。
このゲームの面白いのが、魔物の生態を利用する事で調理に活かす事が出来るところです。
例えば小さな鳥のような『チープッチ』という魔物は、普段は動き回っているだけで人畜無害なのですが、地面に食材が落ちているのを見つけると駆け寄って来て、なんと一口で飲み込んでしまいます。
せっかく出てきた食材を食べられて損な気持ちになりますが、食材を食べた後のチープッチはその場でタマゴを産み、それを新たな食材として使う事が出来ます。
更に、その産み落とされたタマゴを何回か攻撃すると殻が割れ、今度は食材ではなく特殊な効果を持った『ソース』として活用できるので、不要な食材を敢えてチープッチに与える作戦もアリかもしれません。
このような特性を持った魔物は他にもいて、特定の行動をする事で新しい食材が生まれる事もあるので、魔物の生態を掴む事も大切な要素になっています。
お題に合わせてフル回転パズル
必要な食材が集まったら、キッチンに戻って調理をする必要があります。
調理をするにはキッチンに置かれた鍋の前に移動し、使いたい食材を入れたら火を点けてかき回します。
調理パートは狩りのアクションから打って変わって、完全なパズルゲームとなります。
手に入れた食材には『赤』『緑』『青』のジェムが設定されていて、鍋の中でそのジェムを3つ繋げる事でレベルの高いジェムに変化し、料理のスコアが上昇していきます。
狩りのパートで食材を拾うときに、何色のジェムがどれだけ含まれているかが分かるので、青いジェムを持った食材だけ集めたり、狙いを絞って狩りをすると調理もやりやすいかもしれません。
また、料理の評価をする審査員は最初にジェムの好みを発表するので、それに合わせた色のジェムを多く使うと高得点が狙いやすくなります。
こちらもゲームの序盤でチュートリアルがありますし、とにかく手に入れた食材をたくさん入れて、くるくる回転させながら3つ揃えていけばどんどんスコアは増えていきますので、遊びながらコツなどが分かってくると思います。
しかし、せっかく良い食材が手に入ってもここで失敗すれば水の泡、制限時間内に料理を提出できなければ減点になりますし、食材が余れば狩りも無駄になってしまいます。
更にゲームの終盤では難易度を高める要素がいくつもあって、シンプルに審査員が2人になったので料理が2つ必要だったり、『骨』や『毒』といった扱いにくいジェムが混ざっていたり、質の悪い食材ではかき混ぜ過ぎるとジェムが壊れてしまったり…、限られた時間の中で最適な調理を考える必要があります。
これを聞くとクリアが難しそうですが、このゲームにはお金の概念があって、ショップで調理器具や本を買う事でバトルを有利に進められます。
例えば新しい鍋を購入すれば、本来3つのジェムを繋げる必要があるところ2つで良くなったり、調理時間の短縮が期待できます。
また、まな板を購入すればいらないジェムを消す事が出来るので、骨や毒といった扱いの難しいジェムも簡単に取り除けます。
特に毒は、調理の際に何回もかき混ぜていると破裂して料理の質が下がる他、完成した料理に毒のジェムが残っていても減点になるので、3つ揃えられる自信が無ければまな板は必須になってきます。
お店で買える本は、調理そのものを助ける効果ではありませんが、特定の調理方法を取る事でボーナスの得点が貰えます。
例えば赤・緑・青のレベル3のジェムが1つずつ入っていたり、1つの料理に対して同じ食材を4つ使ったり、お題の食材以外は自然に採れる野菜のみで調理したり…、条件を満たす事で特別な加点が得られるようになります。
このボーナスが結構大きくて、ゲームの終盤でなかなか相手に勝てなくなってきたら、ボーナスを狙うようにすると活路が開ける…かもしれません。
私は後半ほとんどボーナスのおかげで勝っています(ΦωΦ)
広がる世界観と個性的なキャラクター
ゲームの目的としては最初に書いた通り『バトルシェフに入るため大会で勝ち進む』なのですが、ミナの周りで起こった異変をきっかけに、少しずつ大きな事件へと巻き込まれていきます。
ネタバレになる事は書けないのですが…、少なくとも単純なバトルトーナメントではなく、しっかりとしたシナリオが用意されているのは間違いありません。
そしてこの物語を深みのあるものにしているのが個性的なキャラクターで、主人公のミナは一般的な人間ですが、心優しいバーサーカーの『スラッシュ』や、黒い翼の生えた頭脳明晰な美女『キリン』、臆病でお菓子作りが得意なオークの『ウォルト』など、様々な種族のキャラクターが登場します。
いずれも手書きのようなグラフィックでアニメーションする姿は印象的で、ドットや3Dポリゴンとはまた違った暖かみをグラフィックから感じる事が出来ます。
出番は少ないですが、『クオツァル』などしっかりと可愛いキャラクターも抑えているのが流石です(ΦωΦ)
また、調理のパートで使った食材によって完成する料理も違うので、『あの食材からこれが出来たの!?』なんて意外性も有り、魔物だからこそ作れる独特な料理の見た目に注目するのも面白いと思います。
ただ、『バトルシェフ ブリゲード』はシカゴで開発されたゲームなので、ボイスをONにしても基本的に英語ですし、テキストの翻訳も稀に誤字脱字が見られますが…、それを補って余りある面白さはありますので、ご愛嬌という事で見て頂ければ幸いです。
いや、私がお願いする立場でもないんですが(ΦωΦ)
自分のプレイスタイルに合わせられる魅力
という訳で、私としてもこの『バトルシェフ』についてはオススメのインディーゲームなのです。
ルールだけを見ると難しそうにも感じるかもしれませんが、ゲームにはしっかりとチュートリアルが用意されていますし、街では『バイト』という形でテクニックを学ぶ事も出来るので、遊びながら上達を感じられるバランスになっていると思います。
また、苦手意識のある魔物は敢えて無視をしたり、新しく購入した調理器具に合わせて材料を集めたり、アクションが難しければパズルに重点を置いて行動したり…、自分の遊びたい方法で攻略できる幅の広さが意外とあるゲームです。
(実は終盤は結構難しいから、ボーナスを活用してね…!)
全6章のストーリーは15時間程度のボリュームがある上に、毎日違ったお題が配信される『デイリーチャレンジ』も用意されているので、配信価格の2,100円分は十分に楽しめるかと思います。
気になる方は是非チェックしてみて下さいね!
因みにこれ、私がニコニコ動画で実況上げてるんですよね、未だに完結してないんだけど…(ΦωΦ)